軽貨物運送業の現在『物流2024年問題を前に現場はどうなっているのか』


Warning: sprintf(): Too few arguments in /home/tomisin/t-my-express-contents.group/public_html/wp-content/themes/magazine-prime/assets/libraries/breadcrumbs/breadcrumbs.php on line 254

2023年6月現在、配達の現場がどうなっているか気になっている方が多く存在すると思い、今回のブログを更新しました。

おかげさまで、このサイトの来場者はかなり増えてます。

ここに足を運ばれた方は

 

・軽貨物運送業に転職を考えている

・軽貨物運送業界の現状が知りたい

・仕事ってきつくない?

・収入ってどうなの?

 

こうした疑問を持って情報を集めるために、いらっしゃってると思います。

今まで、軽貨物運送業の“今”に照らし合わせて記事を書いてきましたが、全て忘れてください。
状況は180度、いや、540度変わりました。

それを、今回の記事で書いていきます。転職をお考えの方は覚悟してください。

※業界全体というより、大手ECサイトの配達現場に特化してます。あまり、名前を出すとコンプラに引っかかるかもしれないので、“A”としておきます。

 

『物流2024年問題』が間近に迫り現場はどう変わったか?

4つの項目にまとめていきます。

1.現場効率

2.配送物量

3.労働時間

4.収入

 

1.現場効率

配達の作業工程は大きく分けて3つになります。

1、積み込み

2、倉庫⇔エリア移動

3、配達

 

積み込み

これは大分効率化が進みました。

2020年⇒箱を一個ずつ車に積み込んでいく。30分~1時間はかかる。

2023年⇒バッグに荷物が詰め込まれていて、それを車に積んでいく。5分~15分で積み込み完了。

バッグに詰め込まれている為、積載可能量は多少減ってますが、それでも140~150個の商品を1便で積んで配達に行く事もあるので、十分です。

 

倉庫⇔エリア移動

これは道路渋滞に巻き込まれたら遅くなりますし、一企業でどうこうできるものではないので、特に変化はありません。

倉庫とエリアまでの距離は車で30分から1時間の距離にあります。この時間を30分短縮するだけで、配達時の荷物の処理数は7~15個ほど変わるので、短縮出来たら最高ですね。

 

配達効率

新規で入ってきた人からすると、上がっていると思います。

2020年⇒一個ずつ積み込むため、車のどこに該当の荷物があるのか把握している為、荷物の取り出しに30秒かからない。

記憶力・経験から、このクオリティーを出せるので、新人は10分探し続けることもあります。

 

2023年⇒どのバッグに、どの荷物が積み込まれているかデータにまとめられている為、それを確認する事である程度の位置を知る事が出来る。バッグの中を探すので1分~3分ほどかかります。

“探す”という動作は新人でも、玄人でも時間がかかる作業になります。

 

こうした事から、配送効率は格段に上がっていると思います。また、置き配達の文化が定着したり、ボックスの普及から再配達の数も減っているので荷物処理の効率は2020年の頃より格段に上がっていると言えます。

2.配送物量

2020年⇒180個~330個、能力に応じて数を割り当てられていた。

2023年⇒新人100個~150個、研修後150個~250個。研修前と研修後で物量が変化、基本的にどのドライバーも同等数の数が割り当てられる。

3.軽貨物運送業の拘束時間・実稼働時間

これは働き方改革があり、大幅に短縮されてます。

2020年⇒朝6時~夜22時の16時間労働

2023年⇒朝7時~夜20時の13時間労働、稼働時間に応じて出勤時間の変動も有り。

これにより、週60時間の稼働を超える事はなくなりました。が、一日13時間も長いですね。

 

あとは、配達能力によって終わる時間も変わってきます。110個を昼までに終わらせて次の荷物便が来るまで2時間休憩を取る人も居ます。

4.軽貨物運送業の収入の変化

大きく減ってます。これは立場が変わると効率化が進んだことになります。

配達には、個立て計算と日当計算、距離計算があります。

ネコさんだったり、サーさんなど運送業界全体を見ると150~180円/個となっており、Aは固定売上(2020年は個立てだった)となっているので、多く運ぶほど1個当たりの単価が減っていきます。

運ぶ荷物量は170個~250個と幅がありますが、ざっくり計算で70~100円/個となっており、ドライバーの収入はかなり低くなってます。

“低コストで大量の荷物を運べる”という目で見れば、コスト効率は進んだと言えます。

 

以上が、現在の配送現場の状況となっています。これは、自分の会社だけでしょ?と思う人も居るかもしれないですが、システム化された配送の現場では企業毎に取引単価を変えるという事は無いので、何処も条件は同じと考えて良いです。

突発的に発生したスポット等に関しては、交渉次第で単価を引き上げる事もあります。そういう案件も扱ってますが少数ですね。

収入の減少・優しくない物量・事故リスク・車両管理費用・燃料高騰と、いろんな点で見て今、軽貨物運送業に取り組むのは得策では無いなというのが個人的な見解です。

こういう事を言うと自分にとっても、会社にとっても働き手が来なくなるのでメリットは無いのですが、入る前に覚悟だけはしてもらいたいと思い、敢えて現状を突き付けています。

2024年問題が間近に迫り、運び手にとって決して良いとは言えない現状、来年どうなるか、現場に居る人間として情報を発信していきたいと思います。

 

ここまで読んで頂きありがとうございました。

T-MY EXPRESSでは配達ドライバーを募集しています。
現場を知った上で、運送の視点をガラッと変えた新しい配送モデルを作ろうと取り組んでいるので、厳しい環境の中、一緒に戦える仲間が来てくれたら幸いです。

募集はこちら

https://www.t-my-express.com/post/normalplan

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です